「AI対策を頼もうと調べたら、LLMO、AIO対策、GEO、AEOと呼び方がいくつも出てきた。どれで探せばいいのか」。この形のご質問を、ここ数か月でいただくようになった。
四つとも、指しているものはほとんど同じである。AIに自分の商売を正しく読ませ、答えの中に入れてもらうための手当てを言う。意味は重なる。ただし、探すときに打ち込む言葉としては、同じではなかった。
当社は2026年8月2日に、あるスキルマーケットで関連する出品の件数を数えた。8月25日、同じ手順でもう一度数えた。23日あいだが空いている。そこに差が出た。
検索窓に「LLMO」と入れたときの件数は、240件から310件になっていた。23日で70件、率にして29パーセントの増加である。
同じ日に「AIO対策」と入れたときの件数は、271件から271件だった。一件も動いていない。
8月2日の時点では「AIO対策」のほうが多かった。8月25日には、順序が入れ替わっている。
出品を新しく作る人は、題名に入れる言葉を選ぶ。同じ仕事を指す言葉が複数あるとき、どれを選ぶかは「探す人はこの言葉で探すだろう」という読みの結果である。読みが一方に寄れば、件数の増え方も一方に寄る。当社はそう見ている。
ただし、これは見立てであって、証明したものではない。ほかの説明もつく。マーケット側の検索の仕組みが語ごとに違うのかもしれない。表記の揺れ、たとえば「AIO」「AIO対策」「AI最適化」で拾われる範囲が違うのかもしれない。二時点の件数だけでは、そこまでは分けられない。
もっとも、探す側にとって効いてくるのは、理由よりも結果のほうである。片方の言葉だけで探せば、この23日で増えた70件は目に入らない。
もう一つ数えたものがある。同じマーケットにある、AI検索対策を集めた特集ページである。掲載は27件で、8月2日から変わっていなかった。ただし中身は少し入れ替わっており、「改善する」区分が5件から6件へ、「強化する」区分が5件から4件へ動いている。
目を引いたのは、そこではない。レビューの数のほうである。この特集の中で評価件数の多い上位5件について、二つの時点を並べた。
一件目は217件から217件で、増減なし。二件目は93件から94件で1件増。三件目は82件から84件で2件増。四件目は54件から55件で1件増。五件目は40件から41件で1件増。
23日のあいだに、いちばん実績のある出品には、レビューが一件も付いていない。ほかの4件も、増えたのは1件か2件である。
出品の数は増えている。選ばれた回数は、ほとんど増えていない。「市場が立ち上がった」と「まだほとんど誰も買っていない」が、同じ数字の中に同居している。
一つめ。複数の言葉で引く。LLMO、AIO対策、GEO、AEO、AI検索対策。同じ出品がどの語でも出てくるとは限らない。二つか三つの語で引き直すと、片方の語では出てこなかった出品が現れる。手間は数分で済む。
二つめ。レビューの少なさを、そのまま実力の判断に使わない。「AIO対策」の検索結果の上位60件を見たところ、評価件数が0の出品が8件以上あった。市場が新しいので、腕の良し悪しと関係なく評価が溜まっていない。逆に評価の多い出品は、そのぶん前から出しているということでもある。AIの側の仕様は年単位で変わっているので、古い評価がいまの出来をそのまま示すとは限らない。
三つめ。価格の幅を、そのまま品質の差と読まない。同じ検索結果の中に、3,500円で構造化データを作るものから、300,000円でAIO・AEO・LLMO向けの指示書を作るものまで並んでいた。金額の差は、やる範囲の差であることが多い。比べるなら、金額ではなく作業の中身で比べる。区分ごとの費用帯は、8月に27件を数えてこちらの記事に書いた。
一つのマーケットの、二つの時点しか見ていない。ここで見えたことが業界全体の傾向だとは言えない。
件数は、こちらが検索したときの表示による。マーケット側の仕様が変われば、同じ日でも違う数字が出る可能性がある。同じ日に測り直して確かめてはいない。
出品が増えたことは、需要が増えたことを意味しない。出品を作るのに費用はかからない。増えているのは売り手であって、買い手ではない。ここで言えるのは、売り手が増えたという事実だけである。
レビューの件数も、取引の数そのものではない。買っても書かない人はいる。実際の取引はこの数より多いはずだが、どれだけ多いかは分からない。
手順は簡単で、五分ほどで終わる。ふだん使う検索やマーケットで、LLMO、AIO対策、GEO、AEOと順に入れ、件数を控える。日付も一緒に控えておく。三週間ほど置いて、同じ手順でもう一度数える。動いた語と、動かない語が分かれる。
探すときは、動いた語のほうを使う。そこに、新しく入ってきた出品が集まっている。
自分の会社について、AIがどう答えているかを確かめたい方は、お問い合わせからご相談ください。関連する記録として、AIが会社を説明するときに何を根拠にしていたかをこちらの記事に書いています。
本文中の件数は、2026年8月2日および2026年8月25日に、当社があるスキルマーケットで数えた実測値です。マーケット名と個々の出品名は伏せました。件数は検索したときの表示によるもので、日時や利用環境によって変わります。本文で述べた「新しい出品がどの語に寄っているか」は当社の見立てであり、裏づけを取ったものではありません。特定の表示順位・推薦・来客数の増加を約束するものではありません。